パーミッション

パーミッションでは、あなたがユーザに特定のケイパビリティ (能力) を付与します。

例えば、1つのケイパビリティ「新しいディスカッションを開始する」 (フォーラムで使用) を例に挙げます。

それぞれのロールでは、下記の4つの設定値から1つのケイパビリティのパーミッションを選択して設定することができます:

継承

一般的に、これはデフォルトの設定です。継承は中立の設定で「ユーザの既存の設定をすべて使用する」ことを意味します。このケイパビリティのパーミッションを持ったロールが誰かに割り当てられた場合 (例 コース内で)、実際に持つことになるパーミッションは、そのユーザがすでに高いレベルのコンテクストで持っているパーミッションと同じです。結局のところ、どのレベルでもパーミッションが許可されていない場合、ユーザはそのケイパビリティに関してパーミッションを持ちません。

許可

この設定値を選択することで、このロールが割り当てられたユーザにこのケイパビリティのパーミッションを与えます。このパーミッションは、このロールおよびすべての「低い」コンテクストが割り当てられるコンテクストに適用されます。例えば、このロールがコースに割り当てられる学生用ロールの場合、いくつかのフォーラムがこのケイパビリティに対する抑制または禁止のオーバーライドまたは新しい割り当てを含まない限り、学生はそのコースのすべてのフォーラムで「新しいディスカッションを開始する」ことができます。

抑制

このロールのユーザに高いコンテクストのパーミッションがあったとしても、この設定値を選択することで、このケイパビリティに関するパーミッションを解除します。

禁止

この設定値が必要となることはほとんどありませんが、場合によっては低いコンテクストがオーバライドされないようロールにパーミッションを全く与えない設定にするのも良いでしょう。 あなたがこれを必要とする良い例は、管理者が1人のユーザに対して、サイト全体ですべてのフォーラムに新しいディスカッションを開始させたくない場合です。この場合、管理者がケイパビリティに「禁止」が設定されたロールを作成し、サイトコンテクストでそのロールを当該ユーザに割り当てることができます。

パーミッションのコンフリクト解決

「低い」コンテクストのパーミッションは、一般的に高いコンテクストからオーバライドされます (これは、ロールのオーバライドおよび割り当てで適用されます)。例外は、低いレベルのパーミッションをオーバライドできない「禁止」パーミッションです。

同じコンテクストで2つのロールが1人のユーザに割り当てられた場合、1つは許可されて、1つは拒否されます。どちらが勝つのでしょうか? この場合、Moodleはコンテクストツリーを「決定者」として参照します。

例えば、1つのロールは新しいディスカッション開始を許可し、もう一方は拒否するという2つのロールを学生がコースで持っている場合があります。この場合、私たちはカテゴリおよびサイトコンテクストをチェックし、決定する手助けとして、他に定義されたパーミッションを探します。他に定義されたパーミッションが見つからない場合、パーミッションはデフォルトで「抑制」が設定されます (2つの設定は、それぞれキャンセルされ、あなたにはパーミッションが無いからです)。

特例

一般的にゲストユーザは、ケイパビリティが与えられたとしても、コンテンツの投稿 (例 フォーラム、カレンダーエントリ、ブログ) を禁止されていますので注意してください。

関連情報 ロール, コンテクスト, ロールの割り当て and オーバーライド